負けに慣れない子どもに「100点でなくてもいい」ことを知ってほしい

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卒園直前、保育園で名前を書く練習が始まるのを機に、息子がまたペンを持ち始めた。
これは、入学準備を再開するいい機会と考えた。さて、どんなことなら楽しくやれるか?
その前に、息子の性格についてお伝えしておきたい。
息子はとにかく負けず嫌い…
といえば、なんだかがむしゃらで聞こえはいいが、うちの子は、負けることに慣れていない。
これは、今までひとりっ子的な環境にあって、これから先もそうかもしれない彼を、私たちが甘やかしてきたからかな、と反省しているところでもある。
私たちは遊びの中で、ゲームの中で、彼を勝たせてしまってきた。
かわいい子どもがやったー!と笑顔をみせるのがたまらなく嬉しかったのと、子育てという初めての出来事に、そんなときどうすることが正しいのかわからなかったからだ。
大人が勝って泣いてしまっていいものか、自信は?達成感はなどと考えて、結局、少し手加減をして負けてきた。
カルタやウノ、カードゲーム、テレビゲーム、すごろく、クイズ、パズル、めいろ……挙句の果てにはじゃんけん、テレビ番組の途中で視聴者参加で行われるリモコンのdボタンを押して始まる4色ボタンクイズすら、私たち親に負けるのを泣いて悔しがる。

先日、息子が3歳のころに家族で国旗カルタをしていたころの動画を見たが、たった1枚を取れなかっただけで号泣していた。
そういう場面が多かったので、そのとき動画のなかの妻は「こういうこともあるんだよ、ゲームって負けちゃうこともあるんだよ」と声をかけていた。
息子は「とりたかったぁ~」と泣くばかり。
そんな声掛けをしつつも、やはりうろたえてしまう私たち。
……とにかく、我が子が泣いているのが苦手なのだ。

その時やっていた世界の国旗かるた

勝たせることは、甘やかしなのか考えた。勝負に勝たせることで、そのことについて自信を持ってほしいと考えていたが、違うのだろうか。
そもそも子育てに間違いもなにもないのかもしれないが、これが正解!のような情報がネットにも書店にもたくさんあって、つい正解を探してしまう。
最近「甘えさせるのはいいが、甘やかすのはいけない」といったNHKすくすく子育ての記事を読んだ。
「甘やかす」というのは、子どもの物理的・金銭的欲求を満たすこと、「甘えさせる」というのは、子どもの精神的欲求を満たしてあげること、とあった。

https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2017/707.html

「勝ちたい」という気持ちは、精神的欲求を満たしてあげることになるのか。
だとしたら、そうしてきたことは、間違っていないのか……。

こんな疑問を持ちながら、いま、親として悩みに悩んでいることがある。
勉強の中で行っている通称・計算シートタイムアタックで、たった1問のミスでひどく落ち込んで、悔しがって、ぐちゃぐちゃに塗りつぶしたり、プリントを破り捨ててしまうことだ。

そして一番悲しくて、どうしたらいいものかと頭を悩ませているのが、
そういうときに息子が言う「間違えちゃった、僕なんて……」という言葉。
自己肯定感というものを育んであげられていないんだと思う。
これからでも可能なのか。

もう遅いなんてことは、小学校1年生の今の時点でないのか。

育児本を読んだり、いろんな人に相談をしてきて「成功体験」とか「自信」とか「愛情」ということを教えてもらったが、うまくできていないんだと思う。
私も妻もあまり器用ではないが、妻に関しては、息子の気持ちを察することにおいてはさすがと言える。
ただ、私からすると、察するがあまり、守りすぎて先回りしすぎて、息子がこのくらいのこと平気さ!などと思える機会を奪ってきてしまったのでは?とも思う。

最近は妻が「あなたのことを愛していて大切に思うのは当たり前のことで、なにがあっても変わらないこと」「生きているだけで素晴らしい」と言葉をかけているのを目にするが、
まだ、それが息子の自己肯定感を高めてあげられているかは、わからない。

そして、息子を守り過ぎるという点では、私も同じだ。
2歳のころ、息子がけがをしてから、随分と心配性に、慎重になった。
息子のけがのときのことは改めてブログに残したいと思っている。

さて、そもそも息子に計算シートをやってみてもらおうと考えたのは、妻が以前に見たと言っていたお笑い芸人のくわばたりえのYouTubeチャンネル【バタやんチャンネル】の佐藤ママさんのお話の中で出てきた「算数のつまずき」の話に関心を持ったからだ。

妻はとにかく数学が苦手で圧倒的な文系なので、この話にとても関心していた。
理系の私からすると、まぁ、そうでしょう。という感じだった。
その話というのは、簡単に言うと一桁の算数をしっかり身につけておくことが大切というもの。
ひっ算でもどんな計算でも、結局は一桁の算数を基本にしているから、たし算九九として暗記してしまうくらい問題に触れさせてあげることだというのだ。
さらに、かけ算九九は日常的にCDで聞かせて、2年生の2学期までに暗記させてあげるという話もしていて、それは本当にすばらしいなと思った。

この話をきいた妻のすすめで、毎日必ず一桁のたし算の問題を解いてみるという時間を作ることにした。
2枚程やってみたところで、息子が興味を示さなくなり、タイムアタックに変えた。
目標タイムで全問正解で解くことができるようになると、ほしいゲームソフトを獲得できるというもの。
今、これを書きながら、この“全問正解で”というのがいけなかったのか?それで1問間違えただけでひどく悔しがるということになってしまっているのか?と考えている。

しかし、間違えてもいいとしたとして、何問ならいいのか。
むしろ、間違えてもいいからやってみよう!として「タイムが早くなった!」「目標タイムに届いた!」という達成感を味合わせてあげることも大切なのか?

しかし、この計算シートの目的は、たし算九九を自然に身に着けられるように促すこと。
それを、ただ「やろう!」では飽きてしまうし、苦痛になってしまうのが息子なので、目標タイムとそれでもらえるご褒美を用意したというもの。

これは、冒頭で書いた「どんなことなら楽しくやれるか?」を考えた結果のことで、実際に息子は今のところ積極的に計算シートをやっている。
楽しくやっているというか、とにかく、『Minecraft』JAVA版と『Pokémon LEGENDS アルセウス』が欲しいのだ。
ご褒美ほしさと、問題への慣れと、不意に見せる集中力で、1つ目の目標タイムは達成して、『Minecraft』JAVA版はゲットした。

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『Pokémon LEGENDS アルセウス』公式サイト。『ポケットモンスター』シリーズ最新作 2022年1月28日(金)発売!

ここから『Pokémon LEGENDS アルセウス』をゲットするための少し厳しい目標に向けて、
一桁算数の暗記と、息子の場合は、数字をちゃんと書くというミッションがある。
ちゃんと書くというのは、数字の書き順が曖昧なために、息子が書くと「9」や「4」がほぼ同じに見えてしまうことを解消することだ。

個人的には、書き順がどうであろうが、そう見えればいいと思っているのだが、
さすがに、先生が判別できないと、きっと息子が「4と書いたつもりなのに……」と悲しい思いをするのではないかと思う。
……これがもしかして「甘やかし」?先回りして出来ることをしてあげてしまうこと。ではないのか?
これは、息子が実際に先生からはなまる植木鉢つきをもらえなかったときに、はじめて学ぶことであるべきか?

いや、しかし、宿題なりなんなりのなかで数字の書き方を正しく見えるように導くことは、必要では?これは学校の先生もしてくれていることなのでは?

悩みは本当に尽きないが、とにかく、うちの息子が楽しく学ぶには、ゲーム性が不可欠であることを最近本当に感じている。
そして、「甘えさせる」「甘やかし」「自己肯定感」についてもっと勉強する必要がありそうだ。