小学校入学前に算数の準備について

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はじめに

よくママ友から小学校が始まる前に、自分の名前の読み書きができるようにしておいた方がいいとか、鉛筆で線がかけるようにとか色んな噂を聞いてきました。
ですが、正直なところ何も出来なくても問題ありません。
鉛筆の持ち方、ひらがな・カタカナなどすべて小学校で習うのでまっさらな気持ちで大丈夫なんです。

ですが、入学前に少しでも算数について学習しておくとメリットがあります。
それは、子どもが勉強する・机に座るという習慣をつけさせやすくなります。
大きくなってから勉強する習慣を作るのは大変です。ゲームがしたい、テレビが見たい、そもそも集中することができないなどなど。。。
視野が広くなるとやりたいことやできることで増えてきて勉強の優先順位が下がってしまいます。
そうなる前から、机に座って勉強をするという習慣が出来ていれば、大きくなっても勉強は日々するものだという認識が残っていることでしょう。
日々勉強することで学力の向上が見込めます。

他にも、今後習うことを先駆けて知っておくことで、クラスメイトよりも勉強ができると自他共に認められます。
これにより、自己肯定感が高くなったり、先生や周りの人からも勉強ができる子だと思われます。
こうした小さなことかもしれませんが、伸び盛りの時にとことんいいことがあることで勉強に対して楽しいであったり、好きという感情が湧いてきます。
逆に、わからないできない、周りからは頭が悪いと言われたら、勉強が嫌いになってしまいますし、勉強が嫌いな子だと学力の向上に期待があまりありません。
例外として、たまに勉強嫌いな子でも学力が高い子がいますがごくわずかです。
そもそも、子どもにイヤイヤ勉強をするよりも、楽しく学んでほしいものです。

なので入学前にこういうことをやったらいいということをまとめてみました。

鉛筆の持ち方

色鉛筆やクレヨンなどで鉛筆については持ったことがあると思います。
ただ、小学生になると文字をきれいに書かなければいけないとか、止め跳ねなどのテクニックが必要となります。
数字や字、漢字をきれいに書けるようになるために持ち方を覚えておきましょう。

練習の最初は、鉛筆を握るところから始まります。塗り絵をするのではなく、絵を書くのではなく、文字を書くことになるので持ち方を意識させてあげましょう。
指の力を抜いて、力を入れ過ぎないようにします。
持ち方がしっくりきたら、紙の上に線を引く練習を行います。まっすぐな線や曲線を描くことで、手の指の動きをコントロールする感覚を養います。

線が描けるようになってきたら自分の名前を書く訓練をしましょう。
日記やテスト学校ではいろんなものに自分の名前を書いて提出します。
名前で時間を取られたり、間違えてしまうなどで問題や本筋に時間を割けなくなると授業に支障をきたすこともあります。
子どもによっては、書きづらい文字があるかもしれないので、早めにマスターしておき、100%の意識を授業に向けられるようにしておきましょう。

※補足
小学生が鉛筆を強制的に使う理由
シャーペンやボールペンの方が便利なのは重々承知です。
ですが、鉛筆を使う理由は日本語にあります。
日本語にある独特な書き順やはね・とめ・はらい等の基本技術は、鉛筆を使用することで身に着けやすいと言われています。
幼いうちに鉛筆で美しい文字の書き方を体で覚えることで、大きくなった時にシャーペンやボールペンでも美しい文字が書けるようになります。
なので不便と思われがちですが、鉛筆を使うことは字を美しく書くためだということを認識しておきましょう。
ちなみに学校ではあまり、こういったことを説明せずに規則だからとか決まりだからという理由で鉛筆のみの使用しか認められない可能性があります。
そういった場合は、親御さんが鉛筆を使うことでこういったメリットがあるんだよと教えてあげてください。

数の認識と数え方

普通に生活していれば、数字には自然と触れてきます。
お誕生日になれば、5歳になったとか、ポケモンは6時55分からとか数は生活においていろんなところにあふれています。

今までは漠然としていた数というものを、数学的なスキルを発展させるという考え方で数の認識と数え方を学びます。

まず、数の認識では、子どもに数字を見分けることを教えましょう。
簡単に言えば、1は「イチ」、7は「ナナ」といった数字はすべて読み方が違うということを知ることです。
具体的な学習方法とは、最初はお菓子やおもちゃを1つずつ数えることから始めてみましょう。
数を数える際には、指を折ったり、指で物をさすことで数字を明確になるので数えやすくなります。
そして0~10までの数字が読めるようになれば、次は数字を鉛筆で書いてみましょう。

ある程度の読み書きが出来るようになれば、あとは日常生活の中で数を使う機会を増やすしていきましょう。身近にあるおもちゃや絵本、食べ物などの数を数えたり、数を書いたりする経験を通じて、数の表現と書き方を自然と習得することができます。

これらの基礎をしっかりと身につけることで、子どもたちは数の理解を深め、将来的な数学的思考の基盤を築くことができます。

数の比較と順序

読み書きが出来るようになれば、数の大小や順序についても覚えていきましょう。

「1」と「3」で大きい方はどっち?
大人であれば、だれでもわかるこの問題も子どもたちにとっては1日中考えても答えは出てきません。
理由としては、知らないから答えが出てこないだけです。
覚えてしまえば答えは簡単に出せます。
お菓子やおもちゃを使って、どっちが多い?と視覚的に見て覚えるとわかりやすいかもしれません。
いろんなバリエーションで用いて、どっちが大きい小さい、同じについて理解していきましょう。

小さい大きいがわかってくると、数字の順序も見えてきます。
お風呂などで数字を数えたことがあると思います。
1~10までの数字を並べることで、数列の規則性に気づき、パターンを見つけることができます。
慣れてきたら、1,3,5,7,9や2,4,6,8といった連ならない数字でも小さい順に並べることができれば完璧です。

数の比較と順序を理解すること、数学的思考と論理的思考の基礎的な部分となります。ここについては自然と覚えていくので焦らずにやっていきましょう。
大事なことは親御さんが日常生活の中で比較や順序を意識してあげましょう。日々、数学的なことに触れ合うことで自然とスキルと自信が育っていきます。

足し算と引き算の基本的な概念

ここから先はやってもやらなくてもどちらでもいいです。
ただ、余裕があればやっておいた方がいいぐらいですが、公文式や小学受験を考えているご家庭ですと必ずと言っていいほど、学習はしています。
小学受験で計算問題が出ることはありませんが、上記に書いた論理的思考力を養うには計算が出来ないと文章問題などを解くことが出来ません。
また公文式は、文字がかけて数字が書けるようになれば、計算問題が始まります。
全員ではありませんが、同じ学年に、同じクラスにすでに足し算引き算が出来る子がいるかもしれないってことです。

そう考えると構えてしまうかもしれませんが、足し算引き算は難しいものではありません。

足し算の基本として、物を数える練習から始めましょう。1つずつ数えることで、それぞれの数を示しながら加算の概念を理解します。
例えば、1つのイスに1つの座椅子を足すと、合計は2つになります。

次に、具体的な物を使って足し算を行います。
例えば、コインやカードなどのたくさん用意できるものを使用し、グループ分けして数える練習をします。子どもは物が追加されることで数の合計が増えていること足していることを学びます。

また、指や手を使って足し算を行うことも重要です。子どもは指や手を数えることで、数の増加や合計を可視化します。
例えば、一度に指を2本上げて、もう一度2本上げると、合計は4になります。
これは年齢を数えるときや、今日遊んだお友達を数えるときによくやることなので、比較的簡単に実行することが出来ると思います。

いきなり、1+2=3ということをしなくていいので、足し算の基本的な概念の2つと2つを足すといくつ?みたいな簡単なことから学んでいきましょう。
基礎を知っていれば、足し算の式を見てもスムーズに答えまで導くことが出来ることでしょう。

引き算についても足し算とは逆で、物が減るということを目で見てわかるように学習するといいでしょう。
計算問題をするというよりは、4つから1つ減ると3になるという仕組みを知っていること、理解していることが大事になってきます。

時間の理解と基本的な読み方

小学1年生で時計の見方を学習するので、時間についても予習しておきましょう。
そもそも、時間について知っておくのは生活していく上でも役に立ちます。

時計の文字盤には1から12までの数字があり、これが時間を示しています。長針は分を示し、短針は時間を示します。
短い針が3、長い針が12を指しているときは、3時であるというように、時計の針が指している場所で今が何時何分なのかを覚えていきましょう。
理解を早めるために、日常生活での時間の経過を観察するといいかもしれません。例えば、朝食の時間やお昼寝の時間、お風呂の時間など、子どもの実際の生活に合わせて時計を使って時間を確認します。
時間を身近に感じることで、時計に対して親しみやすくなると思います。
この分野は算数というよりは生活のために、生きていくために必要不可欠なものだと思って取り組むといいかもしれません。

まとめ

小学校入学前に算数について書いてみました。
正直なところ、すべてやってもやらなくても問題ないです。学校で先生が丁寧に教えてくれますから。
でも、今後大学進学を考えるのであればやっておいた方がいいかなって思います。
学校で同じようなことを習うのですが、学校で1から学ぶのと、学校で4から学ぶのでは全く違います。
学校によっては算数のクラス分けしているところもあります。
ご自身のお子さんが、基礎クラスで勉強するのか、発展クラスで勉強するのかだけでも、1年2年と続けていけばおのずと差は広がっていくばかりです。
早いうちから勉強する癖がついていれば、自然と勉強時間が増えてきますので、算数の基礎を学ぶのではなく、机で長時間座れるようになる訓練の一つとして算数の予習をしているぐらいでいいのではないかと思います。
何もしてないよりはやった方がいいし、小さいうちかもしれませんが日々の積み重ねが大事かなと思います。

小学1年生から算数に躓いてしまい、算数嫌いになる子どもも少数ですがいます。
その少数にならないために、がっつりと勉強する必要はないので、空いている時間に少しずつ入学準備をはじめてみましょう。

参考問題ページリンク

このサイトの勉強に役立ちそうなページのリンクを貼っておきます。
全て無料で使えますので、もしよろしければ学習の参考にしてください。